「修復は無理かなぁ」とちょっと心が折れかけていたが、今一度どこに問題があるのか考えてみることにする。
故障の疑いがあるのは、マザー以外ではCPUとメモリ。ならば・・・ということで、CPUとメモリを別PC(メインで使用しているAopen EZ965 S1)に載せ換えてみる。
…両方とも至ってフツーに認識され、1時間ほどKnoppixを立ち上げさせて動かしてみたものの、特に問題なし。どうやらCPUとメモリはシロっぽい。
クロはやっぱりマザーということで、振り出しに戻るorz
あきらめきれない一心で、冷静にもう一度考えてみる。
BIOSが起動するには【マザーに通電⇒CPUに通電⇒CPUが動く⇒BIOS起動】みたいなプロセスを経るハズ・・・。一応通電はする、CPUは問題なし、と思い巡った所で異常のある箇所があったことに気づく。
・・・CPUソケット ; ̄ロ ̄)!!
あまり気にしていなかったのだが、LGA775のソケットピンがいくつか曲がっていたことを思い出す(もともと曲がっていたのか、分解した際に何かの拍子で曲げちゃったのかよくわからないが…多分後者!?)
この曲がっているピンが影響しているのではと考え、Pen4(LGA775)のデータシートなるもので、曲がっている(というか折りたたまれちゃっている)ピンがどのような役割を果たしているのか調べてみる。
曲がっているピンは3ヶ所。Land assignmentは「VCC」「VSS」「A26#」。
VCCとVSS の役割は「Power/Other」とあり、どうやら電源供給ピンの模様。ググってみると、これらは数本折れていても動く、といったような記述を見つけたので、あまり問題ではなさそう(本当か?)。
残りのA26#は「Source Synch Input/Output」とある。名前的になんかヤバそうな雰囲気。ググってみてもいまいちよく分からなかったが(Source synchronousって?^^;)、とにかくデータのやりとりをしているピンと見受けた。
BIOSが立ち上がらない原因は 、(σ ̄_ ̄)σ 「A26#」のピン曲がり!
と決め付け、早速修復作業。
ルーペ片手に安全ピンで、曲がっているピンを直す。
ピンは簡単に折れるようなので、まずは折ってもダメージが少ないであろう(本当か?)VCC・VSSピンからトライ。
安全ピンですこしずつ倒れたピンを押し上げていく・・・
(゚ロ゚;)アッ
VCCのピンを折る。
VCCピン死亡 ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
気を取り直して、VSSピンの修復にとりかかる。
(゚ロ゚;)アッ
VSSのピンを折る。
VSSピン死亡 ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
マジで難しい。
残るは、絶対に折ることが許されないA26#ピンのみ。超細心の注意を払って少しずつ少しずーつピンを起こしていく・・・
ε=( ̄。 ̄;)フゥ
こちらはなんとか無事終了。危ない危ない・・・
【CPUのピン曲がり箇所と結果】
再度、CPUをセットし最小構成で組み上げ、祈りながら電源ボタンをポチる。
もともとのHDDは持ち主であった先輩に返してしまったので、代わりにKnoppixを起動させてしばし動かしてみるが、特に問題もなく安定して稼動。
残る問題は、使う予定のないこのPCをどうするか・・・か?