2009年11月21日土曜日

NEC VALUESTAR TX (PC-VG32SSZEL)を修理してみる②

どうにか通電するようにはなったものの、BIOSが立ち上がらない(TT)。
「修復は無理かなぁ」とちょっと心が折れかけていたが、今一度どこに問題があるのか考えてみることにする。

故障の疑いがあるのは、マザー以外ではCPUとメモリ。ならば・・・ということで、CPUとメモリを別PC(メインで使用しているAopen EZ965 S1)に載せ換えてみる。

…両方とも至ってフツーに認識され、1時間ほどKnoppixを立ち上げさせて動かしてみたものの、特に問題なし。どうやらCPUとメモリはシロっぽい。
クロはやっぱりマザーということで、振り出しに戻るorz

あきらめきれない一心で、冷静にもう一度考えてみる。

BIOSが起動するには【マザーに通電⇒CPUに通電⇒CPUが動く⇒BIOS起動】みたいなプロセスを経るハズ・・・。一応通電はする、CPUは問題なし、と思い巡った所で異常のある箇所があったことに気づく。

・・・CPUソケット ; ̄ロ ̄)!!

あまり気にしていなかったのだが、LGA775のソケットピンがいくつか曲がっていたことを思い出す(もともと曲がっていたのか、分解した際に何かの拍子で曲げちゃったのかよくわからないが…多分後者!?)

この曲がっているピンが影響しているのではと考え、Pen4(LGA775)のデータシートなるもので、曲がっている(というか折りたたまれちゃっている)ピンがどのような役割を果たしているのか調べてみる。

曲がっているピンは3ヶ所。Land assignmentは「VCC」「VSS」「A26#」。
VCCとVSS の役割は「Power/Other」とあり、どうやら電源供給ピンの模様。ググってみると、これらは数本折れていても動く、といったような記述を見つけたので、あまり問題ではなさそう(本当か?)。
残りのA26#は「Source Synch Input/Output」とある。名前的になんかヤバそうな雰囲気。ググってみてもいまいちよく分からなかったが(Source synchronousって?^^;)、とにかくデータのやりとりをしているピンと見受けた。

BIOSが立ち上がらない原因は 、(σ ̄_ ̄)σ 「A26#」のピン曲がり! 
と決め付け、早速修復作業。


ルーペ片手に安全ピンで、曲がっているピンを直す。
ピンは簡単に折れるようなので、まずは折ってもダメージが少ないであろう(本当か?)VCC・VSSピンからトライ。
安全ピンですこしずつ倒れたピンを押し上げていく・・・ 

(゚ロ゚;)アッ

VCCのピンを折る。
VCCピン死亡 ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン


気を取り直して、VSSピンの修復にとりかかる。

(゚ロ゚;)アッ

VSSのピンを折る。
VSSピン死亡 ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン


マジで難しい。
残るは、絶対に折ることが許されないA26#ピンのみ。超細心の注意を払って少しずつ少しずーつピンを起こしていく・・・

ε=( ̄。 ̄;)フゥ

こちらはなんとか無事終了。危ない危ない・・・

                【CPUのピン曲がり箇所と結果】


再度、CPUをセットし最小構成で組み上げ、祈りながら電源ボタンをポチる。


BIOS起動!! O(≧∇≦)O イエイ!!

読みが当たったことと、通常ならマザーボード交換で5万ぐらいかかる所を80円で済ませられたことに感動!!

もともとのHDDは持ち主であった先輩に返してしまったので、代わりにKnoppixを起動させてしばし動かしてみるが、特に問題もなく安定して稼動。
後は、(先輩から元のHDDを再度借りて)リカバリディスクを作成しておけば、いつでも復活できそう♪

残る問題は、使う予定のないこのPCをどうするか・・・か?

2009年11月15日日曜日

NEC VALUESTAR TX (PC-VG32SSZEL)を修理してみる①

先日、会社の先輩よりNECの水冷デスクトップ VALUESTAR G タイプTXを頂いた。
「電源を入れると一瞬立ち上がってすぐ落ちる」ということで、HDDのデータ救出依頼があり拝借したのだが、データ救出後は"お払い箱"になったため頂戴した次第。
よくよく見ると、丁寧に使われていたようでなかなかの美品。スペック的にも十分使えるレベル(詳細はこちら)だし、TVチューナーボードまで付いてる。もったいないので、修理を試みた。


まずは、分解。
とにかくホコリがすごい。購入してから4年ぐらい経っているようで、積もりに積もっている。埃を取り除きながら、怪しいと思われるマザーボードと電源を取り出す。

はじめに電源をチェック。埃を取り除き内部を確認するも、一見ショートした感じやコンデンサの異常は見受けられない。試しに他のマザーに繋げてみた所普通に稼動したので、電源は大丈夫そう。

となると、マザーボードか。まじまじとボードを眺めると、
膨らんで液漏れしているコンデンサを発見。どうやらコイツが原因っぽい。


なので、アキバのパーツ屋さんで同容量のコンデンサ(ルビコンの低ESR電解コンデンサ)を調達し、載せ換えてみる。


マザーボードをケースに納め、最小構成で電源をON。
ファンが回り始める。水冷システムも動いている模様。

おぉ、通電したぁ!!! ∩( ´∀` )∩

・・・でも何かおかしい。ビープ音がならなかったし、挙動が変(メーカーPCだから??)。
ディスプレイに繋げてBIOSを確認しようと思ったが、ディスプレイは真っ暗。。。

BIOS立ち上がっていない・・・ orz

他にも故障箇所がある模様。
あらためて、マザーをまじまじと1時間以上眺めるが、異常がありそうな所は見受けられない。
見た目で判断できない所が壊れているとなると、ほぼお手上げ状態。。。

あきらめモードを漂わせながら、次回に続く。

2009年11月3日火曜日

LOOX P70YNにWindows7を入れてみた

先月下旬、Windows7が発売になった。
もともとMP-XP7310にRC版を入れていた時の経験(ロースペックに関わらず、そこそこ動作)や巷の評判もなかなか良さそうだったことから、思い切ってLOOX P(仕事用PC)に突っ込んでみることにする。

ということで、Windows7 Ultimate版をゲットし、早速インストール。
インストール自体は比較的スムーズ。インストール後も殆どのデバイスがちゃんと当たっていた。別途追加でドライバを当てる必要があったのは以下。

①FUJ02B1というデバイス
→LOOX Pに付属しているアプリケーションディスク内のドライバを当てるだけ。

②指紋認証デバイス
→何気にちょっとてこずる。AuthenTecのAES2501Aというデバイスだが、既存のドライバ(Vista用)が弾かれてしまうため、別途ドライバ&ユーティリティが必要になる。
結局
こちらのドライバを適用することで対応。

③タブレットボタンドライバ&ユーティリティ
→LOOX Pに付属しているアプリケーションディスク内のドライバを当てるだけ

④グラフィックスドライバ (945GMS)
→Windows7標準のドライバが当たるが、このままだとパフォーマンスが下がるため(エクスペリエンスインデックスのグラフィックス/ゲーム用グラフィックスが2.0と低くなる)、別途945GMS用のグラフィックドライバを当てる(
こちら
なお、これだとエクスペリエンスインデックスのグラフィックス/ゲーム用グラフィックスは2.2/3.0まで向上。ドライバの威力を感じる。

⑤その他
●オーディオドライバ(Realtek ALC262)
→特に必要性はなさそうだったが、やっぱり純正!?かなぁということで、
こちらのドライバを利用

●その他必要なツール
→使い勝手が何気に良かった富士通のツールをLOOX P付属のアプリケーションディスクから
インストール。 ただ、全てのツールが7で使えるかというと、そうでもない(以下はOKでした)

  -富士通モビリティセンター拡張
  -富士通ディスプレイマネージャ
  -省電力ユーティリティ
  -IndicatorUtility
  -富士通拡張機能ユーティリティ
  -CDview(いわゆる電子辞書)

後は、よく使うアプリを適宜インストールして、ほぼ前環境と同様の状態を構築。

使用感は、一言でいうと随分快適になりました。
起動が早いのは勿論、レスポンスにキレ!?がある感じ。Vistaも(Aeroを切るなどなるべく負担のかからないようにしていたおかげか)それなりに快適でしたが、これを経験するともはや戻れない気がします。。。Aero全開でも、Windows7の方が速い(^^;

あと、最も効果的だったのは、SSDの容量が10GB近く増えたこと(=軽くなったということ)。環境構築の際にインストールするアプリを多少取捨選択したとはいえ、モバイルPCにとってこれはデカい。

LOOX Pであと5年は戦えそうです。